災害時における透析患者用非常食について
災害時の食事の注意点
災害時は十分な透析が受けられないことなど多くの困難が予想されます。
透析患者様は普段より一層厳格に食事の管理をする必要があります。
災害時の注意点
1.エネルギー(カロリー)を確保する(しっかり食べる!) |
極度に摂取量が低下すると筋肉が分解され、尿毒素やカリウムが生じてしまいます。救援物質が支給されたときは注意点をふまえ、また避難所のルールの従い、工夫して食べるようにしましょう。
透析患者様用災害時非常食セット
食事管理が必要である透析患者様が非常食を用意しておくことは大変に重要です。 つばさクリニックでは、災害時の食事対策として透析患者様用災害時非常食セット(2日分)を作りました。 |
特徴
- 腎臓病、透析患者様用に販売されている低蛋白質の特殊食品と、一般に販売されている保存用食品を合わせ、低カリウム、低塩分、低たんぱく質となるよう食品を組み合わせました。
- 保存期間は、低蛋白質食品は約半年~1年、一般の保存用食品は約3~5年です。
- 電気、ガス、水道のライフラインが使用できなくことを想定し、なるべく加熱などの調理が不要な物としました。
- 1日分ずつ袋に分け、食品の消費期限を袋に表示しました。
アーガメイトゼリーまたはケイキサレート
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「アーガメイト20%ゼリー25g」または「ケイキサレートドライシロップ76%」はこんなときに内服してください!
脱力感、くちびるや手足のしびれ、不整脈などの高カリウム血症の症状が出たとき |
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避難所でバナナなどの果物しか手に入らず食べたとき |
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カリウムの多い食品(野菜ジュースなど)を食べたとき |
用法・用量
アーガメイトゼリー;1回1個(1日1~2個)を内服。
ケイキサレートドライシロップ;1回1個(1日3個)を15~25ml程度の少量の水を加え、よくかき混ぜてから飲む。水に溶かさずそのまま口に含んだ場合は、少量の水を用いて口の中に残らないように飲む。
アーガメイトゼリー、ケイキサレートは腸管内のカリウムを体外に排泄するお薬です。絶対に2回分を1度に飲んではいけません。開封後はすみやかに服用し、残した場合には捨ててください。高度の便秘、持続する腹痛、嘔吐などがみられた場合は内服を中止して下さい。
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