ブコローム

ブコローム bucolome


本来は非ステロイド系消炎鎮痛剤ですが、尿酸排泄促進作用があり高尿酸血症の治療に使われます。

パラミヂン Paramidin(グレラン-武田)
カプセル:300mg

1日600~1,200mg 分2~4
〔リウマチ疾患〕1日900~1,200mg
〔高尿酸血症の是正〕1日300~900mg

禁忌

  1. 消化性潰瘍(悪化) 
  2. 重篤な血液異常(悪化) 
  3. 重篤な肝障害(悪化) 
  4. 重篤な腎障害(悪化) 
  5. 本剤に過敏症 
  6. アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又は
    その既往歴(喘息発作誘発)

作用

非ステロイド性の抗炎症・痛風治療薬であり,抗炎症作用,毛細血管透過性抑制作用,蛋白変性抑制作用,尿酸排泄作用を有する

 

適応

  1. 手術後及び外傷後の炎症及び腫脹の寛解 
  2. 以下の疾患の消炎,鎮痛,解熱:関節リウマチ,変形性関節症,膀胱炎,多形浸出性紅斑,急性副鼻腔炎,急性中耳炎,子宮付属器炎 
  3. 痛風の高尿酸血症の是正



相互

〈併用注意〉
クマリン系抗凝血薬(ワルファリン等)の作用増強→減量


慎重

  1. 血液異常又はその既往歴(悪化又は再発) 
  2. 過敏症の既往歴 
  3. 気管支喘息(喘息発作発現) 
  4. 高齢者

動態

Tmax:4~6時間後(300~900mg,経口) 排泄:尿中.尿中排泄は緩やか,投与200時間後投与量の約50%

注意

〈基本〉 
① 対症療法であることに留意 
② 慢性疾患:

a) 長期投与する場合には定期的に臨床検査実施
→異常の際は減量,休薬等処置 
b) 薬物療法以外の療法も考慮 

③ 急性疾患:

a) 急性炎症,疼痛及び発熱の程度を考慮 
b) 原則として同一薬剤の長期投与回避 
c) 原因療法があれば行う 

④感染症を不顕性化するおそれ
→感染による炎症には抗菌薬を併用し慎重に 
⑤他の消炎鎮痛薬との併用回避
⑥高齢者及び小児には副作用発現に特に注意
→必要最小限の使用等慎重に 

〈その他〉
NSAIDsを長期投与している女性において一時的な不妊の報告

[児] 未確立,新生児・未熟児は回避
(動物で脳の限局性黄染の報告) 
[妊] 有益のみ(未確立),妊娠末期回避
(動物で弱い胎児の動脈管収縮が報告) 
[高] 慎重に

副作用

  1. 血液(白血球減少,血小板減少,出血傾向)→中止 
  2. 過敏症(発疹)→中止 
  3. 消化器(食欲不振,悪心,嘔吐,胃痛,腹痛,下痢,胃部不快感,口内炎,軟便,腹部不快感,口渇) 
  4. 精神神経(眠気,頭痛,ふらつき感) 
  5. その他(発熱,胸部灼熱感)

お薬ガイド

医療コラム