腎臓外来
腎臓について気になりましたらご相談下さい。
腎臓機能の評価:クレアチニン値、尿素窒素の値、尿検査の結果が参考になります。検査値が少し高めになったら、それ以上悪くならないように総合的な治療をしましょう。目標は進行を遅らせる事と合併症を予防していく事になります。
慢性腎臓病の進行はどうしたら抑えられるの?
◆薬による効果 ある程度、 進行を緩やかにすることはできます。 |
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◆食事による効果 食べ物を調整し、体内にできる老廃物の量を抑えることで腎臓の負担を軽くできます。 |
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◆血圧コントロール 高血圧は腎臓の働きを低下させます。塩分制限と降圧剤で調整できます。 目標値:130/80mmHg |
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◆生活上の注意 過労やストレスを避けて、無理のない生活をしましょう。出来ることから始めてみませんか? 是非、ご相談頂き一緒に考えて行きましょう。 |
腎センター
検査値が気になったら相談下さい 。
生化学検査 | |
検査の名前 | 何が判るの? |
GOT(AST) GPT(ALT) TP(総蛋白) LDH ALB(アルブミン)など |
主に肝臓の機能を調べています(肝臓の障害や合成能をみています) |
TC (総コレステロール) HDL-C (善玉コレステロール) TG(中性脂肪) |
主に脂質の代謝を調べます(動脈硬化の指標です) |
BUN(尿素窒素) CRE(クレアチニン) |
主に腎臓の機能を調べます(腎臓の排泄機能をみています) |
血糖(グルコース) | 糖尿病の指標の一つです(生活習慣病の一つです) |
Na(ナトリウム) K(カリウム) Cl(クロール) |
生体内の電解質を調べます(生体内の代謝をみています) |
CRP(C-反応性蛋白質) | 生体内で炎症が起きているかどうかを調べます |
ALP γ-GTP T-Bil(総ビリルビン) D-Bil(直接ビリルビン) |
肝・胆道疾患などを調べます |
γ-GTP | 飲酒習慣でも高くなります。飲みすぎには気を付けましょう(^_^) |
早めのご相談で、健康は維持しやすいですよ。
尿検査 | |
検査の名前 | 何が判るの? |
比重 | 腎臓における尿の濃縮能の指標となります。 健常人でも水分摂取や運動などにより大きく変化します。 |
pH | 尿の酸性度を表します。 臨床的には抗生物質治療時や腎結石の形成を防止する際の1つの指標となります。健常人でも食事や運動によって変動します。 |
糖 | 糖は通常、腎臓の尿細管という部位で再吸収され尿中には排泄されませんが、血糖値が上昇する糖尿病の場合、再吸収しきれずに残った糖が尿中に排泄されます。 ストレスや妊娠などの生理的な要因でも尿糖が陽性となることがあります。 |
タンパク | タンパク尿は生理的タンパク尿と病的タンパク尿の大きく2つに分けることができます。生理的タンパク尿は運動や発熱などで見られます。 病的タンパク尿には、ある種の貧血,心疾患,腎炎,尿路系の炎症や結石など多くの成因があります。 |
潜血反応 | 潜血検査は尿中に存在するヘモグロビンを化学的に検出する検査であり、血尿,ヘモグロビン尿,ミオグロビン尿などで陽性になりますが、潜血反応が陽性となるもののほとんどは血尿であると考えてもよいです。 血尿は腎・尿路系の炎症や結石など多くの要因で起こります。 血尿の証明は後述する尿沈渣によって行います。 |
ケトン体 | ケトン体とは、脂肪の代謝によって生成されるものであり、筋肉や脳などのエネルギー源となります。 通常、血中や尿中にはほとんど検出されません。しかし、糖尿病や下痢,絶食など、糖の代謝が不十分な場合、代替エネルギー源として脂肪の分解が進み、その結果、血中や尿中のケトン体が増加します。 |
ビリルビン ウロビリノーゲン |
ビリルビンは胆汁色素の主成分であり、過剰形成と排泄異常により、皮膚や粘膜に沈着して黄疸となります。 ウロビリノーゲンはビリルビンが腸内で還元されてできたものです。 尿中に排泄されるビリルビン,ウロビリノーゲンを同時に測定することによって、黄疸の病型分類をすることが可能になります。 |
白血球 | 白血球は膀胱炎,尿道炎などの細菌感染症や尿路結石など種々の炎症で増加します。 尿中細菌検査と併用して細菌感染症の確定診断をしたり、治療効果の判定などに活用されています |
お気づきの点があればご遠慮なくご相談下さい。