栄養相談
痛風・高尿酸血症の食事療法のポイント
食習慣チェックは、いかがでしたか?それでは、ポイントと混ぜて、解説をしていきます。
①一日の適正エネルギーを守りましょう。
体重の増加、肥満など、エネルギーの摂りすぎは、尿酸値が上昇しやすくなります。標準体重を守り、減量することにより、糖尿病、高血圧症などの合併症の予防につながります。
エネルギー、脂質の摂りすぎを避け、豚カツ、揚げ物よりもしゃぶしゃぶのように、蒸し物、茹で物を。マヨネーズよりノンオイルのドレッシングを。
標準体重を計算してみましょう。BMIという判定法を使います。 |
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体重(kg)/身長(m)/身長(m) |
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判定基準 |
・17以下の方・・・・・・・・・・・・やせ |
「食事は一日三回摂らないか、もしくはそれ以上摂る。」という方・・・
ダイエットの為や、忙しくて食事を抜いたりしてしまうと、二食しか摂らないため に同じカロリーを摂取していても1日三食と比較してエネルギーの貯蔵量が増えてしまい、逆に肥満の原因につながります。 またスナック菓子などの間食は知らずいらずにカロリーオーバーとなることがあり注意が必要です。 食事は一日三回で、規則正しく摂りましょう。
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早食いは食べ過ぎの元です。食べ過ぎは、やはりエネルギーの摂りすぎにつながります。
食事は、ゆっくり噛んで、腹八分目に食べると良いでしょう。
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果糖、つまり甘い物の摂りすぎは、エネルギーの摂りすぎにつながります。食後のデザートは大変、魅力的なのですが、食べ過ぎたときには控えるようにし、甘い物はほどほどにしましょう。
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②バランスの良い食事を摂る。
「肉はよく食べるが、野菜はあまり取らない。」という方は、特に注意!
肉類の食べ過ぎは血液を酸性にさせ尿酸が増加します。反対に、野菜、果物、海草類は、アルカリ性食品といい、血液をアルカリ性にさせ、尿酸の排泄を促進させることが出来ます。食事を摂る時には、主食(ご飯、パンなど。)、主菜(肉、魚などメインとなる物)、副菜(野菜の含まれた、サラダ、酢の物などの小鉢)と組み合わせましょう。お弁当、外食するときは、定食、幕の内などたくさんの食品が使われた物を選び、たくさんの食品を摂るようにして、1日30品目摂れるようにして下さい。
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③水分を十分とる。
汗をかき、体の中の水分が失われることでも、尿酸値は上昇します。十分な水分補給で、尿量が増え、尿酸を排泄促進もできるのです。一日の尿量を2リットルに保つよう水分補給を心がけましょう。
「のどが渇くと、ジュース、炭酸飲料、スポーツ飲料を飲む。」という方・・・
果糖が多いため、肥満の原因となり、補給に逆効果です。スポーツ飲料は、水分補給に良いのですが、果糖が含まれますので、一日一缶(350ml)に。甘み、エネルギーのある物は避け水、緑茶、中国茶などにして下さい。
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④塩分は控える。
糖尿病、高血圧、動脈硬化症の合併症の予防につながります。
塩やしょうゆ、みそなどの調味料を少なくし、漬け物、加工食品を控え、素材を楽しむ薄味の食事に慣れましょう。
麺類の汁を飲み干してしまうことで、約5gの塩分を摂ってしまいます。一日の塩分の目標摂取量は、10gですから、汁だけで一日の半分摂ってしまうことになります。飲み干してしまわず、一口二口と味わう程度にしましょう。
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漬け物は、保存食ですので、塩分を多く含みます。醤油をかけずに、一日一回三切れ程度にすると良いでしょう。
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⑤アルコール飲料は適量を守る。
「アルコールが大好きで、飲み過ぎてしまう。」という方、特に注意!
アルコールは、尿酸の排泄を妨げる作用があります。多量に飲んだあとは痛風発作が起こしやすくなります。
ビールは、プリン体が多いのでなるべく避け、プリン体の少ない焼酎、ウイスキーにして適量を守って、せめて一日置きに飲酒して下さい。
ビールなら、350ml缶一本。日本酒なら1合。ウィスキーなら水割りシングル2杯。焼酎なら、1合弱が適量です。
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「アルコール を飲むときには、酒の肴として珍味類をよく食べる。」という方・・・
お酒のつまみも、動物の内臓、珍味系は、プリン体を 豊富に含むものが多い他、塩分も多く含まれ、お酒も進んでしまいます。ワカメなどのアルカリ性食品にすると良いでしょう。
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