慢性腎臓病(CKD)と人工透析


人工透析患者様に必要な書類

特定疾病療養受療証
心身障害者医療費受給者証
<都>医療券

長は透析を開始した日から申請可能です、先生に書いていただいて国民保険ならそれぞれの区役所に、社会保険なら保険者に提出しすぐにもらえます。
障は腎臓指定医の先生に書いてもらわないといけません。いろいろな検査データを記入しなければいけないので提出までに少し時間がかかり申請が降りるのに2~3ヶ月ほどかかります。
都は障がもらえない人のカバーをして透析治療費のみ全額公費負担となります。

以下のスライドはより専門的内容です。カルシウムとリンの管理は透析患者様にとってとても大切な問題ですので、ここまでの内容をご理解頂いた後に先へお進み下さい。 

腎性骨異栄養症

繊維性骨炎 骨軟化症 混合型
(高回転骨)
骨痛
骨折
関節痛
(低回転骨)
骨痛
骨折
カルシウムのついていない類骨が増加

Ca代謝調節ホルモン

説明

副甲状腺より分泌される副甲状腺モルモン(以下PTH)はCaの代謝調節系の中心をなすホルモンで,骨と腎臓に作用します。骨では骨吸収と骨形成を促進します。腎臓での作用は多岐にわたり,近位尿細管でリンおよびHCO3-の再吸収を抑制することでその排泄を促進します。また25(OH)D1α-ヒドロキシラーゼを活性化することで、1-α, 25(OH)2Dの産生を促進します。さらに、遠位尿細管ではCa再吸収を促進し,血清Ca濃度の維持に重要な役割を果たしています。この作用には腎臓で活性化されたビタミンD(1-α, 25(OH)2D)が必要です。 活性型ビタミンDは腸管からのCa吸収を促進する働きをします。また,活性型ビタミンDは原尿からのCa・P再吸収を促進し,骨作用(Ca・P貯蔵・溶出)を調節します。活性化されたビタミンDが十分にあると,副甲状腺ホルモン(PTH)の合成・分泌を抑制している状態となります。しかし,活性型ビタミンDが不足すれば,腸管からのCa吸収が低下し,副甲状腺は骨作用(Ca再吸収の促進,P-HCO3-)を調節する働きをします。これにより,骨からのCa溶出分が不足した血中Ca濃度を補います。
つまり、血中Ca濃度がわずかに低下するとPTHの合成・分泌が促進され,PTHの作用により,不足したCaを補うために骨からCaが溶出します。また,PTHは腎臓におけるビタミンDの活性化を促進させるため,骨からのCa動員と腸管からのCa吸収の促進が同時に働き,低下した血中のCa濃度はすぐに上昇して正常な状態に戻ります。血中Ca濃度が正常化するとPTHは抑制され通常の状態に戻ります。このようなメカニズムで腎臓は体内のCaを調節する働きをしています。


私たち透析スタッフが皆様のお手伝いを致します。一緒に歩んで行きましょう。

慢性腎臓病(CKD)と人工透析

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